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2006/02/24

石持浅海「セリヌンティウスの舟」

 今朝の体温は36.8℃~。高め平熱ってことで出勤。今日はちょいとハードな予定が待っておるでのう。…ってことでこなしてきました。どうでもいいけど、昨日意識あった時間って数時間かも…もう寝過ぎで腰は痛いわ脳幹はとろけてるわでえらいことです(いつもだ)。

 …で、昨日冒頭部を読んだものの放っておいた本を帰りにミスドによってカフェオレを飲みながら一挙に読んじゃった。…というわけで、今年読了した本7冊目、石持浅海:著、「セリヌンティウスの舟」光文社カッパノベルズ:刊。

 嵐の海で死線を乗り越えることにより、固い絆を得た6人のダイバーたち。年齢も職業もばらばらな6人は、時々一緒に海に潜ることを楽しみに生活していた。しかし、いつものように海に潜り、いつものように楽しく飲んで泊まり込んだその夜、メンバーのひとりが怪死を遂げる。終わりを告げる楽しい日々。
 警察の調べによって、自殺であると結論づけられた彼女の死を、残されたメンバーは集まって考察し直すことにする。彼女は本当に自殺だったのか。自殺だとするなら状況に不審が残るが、協力者はいなかったのか…。

 えっと、かなり美しいお話でした。死線を越えて成立する一体感やその後に続く友情があり得るということ、同じ時、同じ場所にいながら見ているものが180度違っていてもそんなことにかかわらず友情が成立しうること、不審や疑心暗鬼の荒波を越えて、死をも越えて続く信頼があり得ること…。
 ミステリーにしては仕立てが地味だし、ちょっとある種の性善説に寄りすぎてるきらいがあるけど、メンバーを『走れメロス』の登場人物(メロス、そして人質になる友セリヌンティウス、暴君ディオニス)になぞらえてるからその辺は仕方ないのかなあと思う。…そして、だからこそこの物語が美しく形作られるんだろうなあとも思う訳で。

 カッパノベルズにしてはやや薄めの本なので、あんまり書くとネタバレになってしまいそうだ。えーと、『どこにでもいそうな自立した普通の大人』の信頼と友情と高潔さをかいま見たい人は是非どうぞ。大人げないピアプレッシャーに押しつぶされそうな人も是非。

 …話はそれるけど、「同じモノを好きでないと」「同じ考え方じゃないと」仲良くできないってのは(若い人にはありがちだけど)、そりゃ友情じゃなくてある種のファシズムだよなあ。…違うからこそ議論が白熱して面白いんじゃないか。共感することは大事ではあるけど、共感しか期待しないってのも何か違うよね。ずれているところをすりあわせてこそ対話だし、そのためのツールが言葉な訳だし。
 …どの方面に何を含むかは言わぬが花。そう言う意味で広くありたいなあ、とおもう中年の早春であった…。
 (シルエットは年々ワイドになってる気がするけどな orz )

どうでもいい付記:「いしもち」で「あさいうみ」…作者さん釣りスキー…?

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コメント

お久しぶりです!
アザラシかわいいなー
走れメロスは学校で丁度終わったところです
最近漫画とか小説とか買ってないな・・・
漫画もいろんなものに手を染め過ぎました
(とりあえずおもしろそうなのを買い捲った)
前に「永遠の仔」という長い小説を最初の数ページで断念しましたよ;;

投稿: スガノ | 2006/02/25 12:12

スガノさん、テストどうでした~?

3月になればここももう少し機能拡充されるはずなので、
アクセス解析やったりその他思いついたものから導入したり
しようかとおもっておりまする。
…漫画…漫画ね~…好みがわかればうちの古本送りつけるけど?w

投稿: NOIRA | 2006/02/25 13:20

腰はどーですかぁ?
ねるるんが毎週毎週、腰くだけ寸前やってますσ(^^;)
まぁ平日が睡眠時間3時間くらいしかないから、仕方ないかとは思いますが…。
風邪もマシになられたよーで。よかったです。
でも油断はしないでね~(^^)

投稿: ぷるるん | 2006/02/25 23:37

ぷるるんさん、ご心配かけてごめんなさいです~。

腰は単なる寝過ぎなので、
1日起きて活動したらよくなりました。

…てか、多分仕事を続けて成人病になるよりも、
引きこもって成人病になる方が
私の性格では危険度高いことがよく分かりましたw

投稿: NOIRA | 2006/02/26 01:00

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